2012年07月10日

悩んでます・・・

某TV局から出演依頼。
インプラントトラブルについての特集を組むので出演してほしいと。
誰もが知るとても有名な番組です。

最近巷で話題になっているインプラントトラブル。
私の医院はトラブルリカバリーを積極的に行っていることもあり、
そういったトラブル相談は年々増えてきている。
インプラントのおかげで快適な口腔環境を手に入れている患者様がはるかに多いのに、
一部のトラブルがインプラントそのものの信頼を崩してしまう・・・。

これは問題である。

でも、とかくこういうTV番組は、
出演者の意図と違った方向にできあがってしまう。
逆にインプラント治療そのものの信頼を失う後押しをしてしまうのではないか。
そんなつもりで言ったんじゃないのに。
なんて事になりはしないか。
心配です・・・。

さて・・・。
どうしましょうか。
ちょっと時間をください。


posted by Dr.K at 01:55| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月18日

様々なインプラントトラブル

インプラント…歯科治療は誰がやっても同じ結果ではありません。
特に人工物であるインプラント治療は、天然歯の歯科治療をきちんと行うことができなければうまくいかない。歯根膜という緩衝材がないのでかみ合わせ調整はとても重要だし、天然歯における歯周病のような歯肉の炎症から歯槽骨を溶かしてしまう事もある。
技術・知識・経験…全てにおいて高水準でなければ長持ちさせる事は出来ない。

最近、トラブルの相談が多い。
私の医院が他医院で行ったインプラント治療のメンテナンスや修理を積極的に行っている事や、たまたま都心部にクリニックがあることなどが影響していると思われる。
おそらく13ものシステムが準備されているのは全国探してもKU歯科だけだろう…。
そして、そのトラブルの相談は年々増えている。

トラブルにもいろいろある。
インプラント周囲炎や上部構造の破損、ネジの緩み…、内容は様々であるが、結局原因を追及していくと、最初の「診断・治療計画のミス」にいきつくことが多いのではないかと考える。
そして最近、信じられないようなミスに遭遇する事が多くなってきた。
ミスとも言えないような低レベルの失態。
どうしてこんな事になってしまったんだろう…。

ETmae.bmp 初診時

治療計画では、失った7番目の歯に1本のインプラント予定。
手術が始まると「骨がないので親知らずに入れておきますね」の声。
「7番目には骨を足しておいたので、それまで親知らずに入れたインプラントと手前の歯を削ってブリッジにしておきましょう。」と担当医。
まな板の上の鯉である患者様はその場ではどうする事も出来ず、
術後のその説明を聞き、転院を決断…。
そして当医院に来院された。

インプラントが完全に定着する前に1度撤去。
その際も、周囲の骨を温存させなければならない。
治癒後にインプラントを本来のポジションに埋入して、2ヶ月後には歯肉から貫通させる2次手術を行った。その後、従来の焼成型ポーセレンの3〜4倍の硬度を持つオールセラミッククラウンを装着。装着方法はあえてスクリュー固定式を選択。1番奥の大臼歯はクラウンスペース(高さ)が確保しにくい事が多いので、接着剤を歯肉深い位置に使用したくないという考えからである。インプラント埋入方向が悪いと難しい方法であるが、長期的にメンテナンスしやすい方法である。

ETato.jpg リカバリー後

インプラントは天然歯よりも大きな荷重がかかるので変化が大きい。例えば数年後に手前の歯との間に隙間が大きくなったとしても、ネジを緩めてクラウンをはずせば簡単に微調整が可能。歯肉が万が一炎症を起こした時にも、はずして清掃が簡単にできる。昔はネジ穴が審美性に悪影響が大きかったが、最近は丈夫なセラミックがたくさんあるので見た目も悪くない。ということでこの装着方法を見直している。

DSC_4648.JPG 1番左がインプラント

装着して3ヶ月経過したがとても良好である。
清掃も綺麗に行きとどいており嬉しい。^^


どういった事で急に方針を変えることにしたのか分からないが、
ブリッジにしたくないからインプラントにしたのに。
手前の歯を安易に削ること。
予定外の親知らず部分に変更すること。
ありえない・・・。
技術や経験以前の問題である。

こんなことでインプラント治療の信頼を失うのはたまりません・・・。


posted by Dr.K at 22:45| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月07日

iCATさんにお邪魔

インプラント手術支援システムを作る大阪のiCATさんにお邪魔してます。

先日も書いたように、インプラント治療の安全性を向上するためにトラブルの原因を追求していくと、大半が…

診断治療計画
インプラントプランニング

の不備に関連しています。
そんな基本的な部分で様々なトラブルが起きているのです。

そういった部分を確実にし、治療終了後の予後をよくする為には、プランニングとそのプラン通りに手術するための道具が必要。
そんなiCATさんに意見交換にやってきました。今現在、最もスピーディーに理想的なサージガイドを提供してくれ、また今後の発展が期待できる会社です。


image-20120607185206.png







posted by Dr.K at 18:34| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月06日

大阪へ…

今日は私だけ、お昼休みなしで診療でした。
インプラントオペは2ケース。
1名は外国人の患者様でした。

昨日もある病院でミニセミナーを行いました。
お医者様、看護婦、看護助手、受付など、約30名くらいの医療従事者の前で、近代歯科治療全般と親知らずの与える悪影響などについて約30分ほどの短い時間でお話しました。

そして私はいま大阪に向かっております。


image-20120606175817.png


こんな参謀がいたらいいなあ…なんて思いながら読んでます。ちょっと顔は怖いけど。

明日はとある会社訪問と取材です。
インプラント治療を安心安全に行う為の素晴らしいバツ1バツ1を制作している会社です。

また明日報告します。




posted by Dr.K at 22:53| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月01日

インプラントトラブルについて(緊急)

多くの方が快適な口腔環境を取り戻す目的で、歯科インプラント治療の恩恵を受けています。不快感が大きな取り外し式の義歯ではなく、ブリッジのように健全歯を削ったりすることなく、失った部分だけで欠損部分を補うことができる方法である歯科インプラント治療は、現代人の生活の質の向上のために必要不可欠なものになりました。

その反面、歯科インプラント治療によるトラブルや失敗も増えてきている事も事実です。では、具体的にどのような問題が生じ、そうならないためにはどうしたらいいか・・・。また、残念ながらトラブルが起きてしまった場合はどのようにしたらいいか・・・。一般的なインプラント治療の流れに沿って、原因別に詳しく説明していきたいと思います。


原因から考える歯科インプラントのトラブル

1.全体の診査診断治療計画の問題
歯を失った原因は、歯周病や歯根破折、咬合のアンバランスなど複合的なことが大半です。根本的な原因を解決せずに、欠損部分に歯科インプラントだけを入れても本当の意味での解決にはなりません。口腔内全体のかみ合わせを整え、バランスの良いかみ合わせを獲得できる総合的な治療計画が重要です。

2.インプラントプランニングの問題
歯科インプラントは一定の厚みの健康な骨で支えられていなければなりません。不足している場合は骨造成して増やすか、それができなければその部位には無理にインプラントを入れないような計画を立てる事もあります。また、歯科インプラントのデザインや、太さや長さの選択も、その環境に最適なものを選ばなければなりません。

3.インプラント埋入時のトラブル
どんなに素晴らしい器具器材を使用したとしても使うのは人間です。血管や神経などの解剖学を正しく理解し、人それぞれ違う骨質や環境を考慮した上でで安全に手術を行わなければなりません。デンタルCTによる3次元データから製作するサージガイドは、手術時の歯科インプラント埋入ポジションを狂わせない安全機構の役割も持ちます。

4.骨結合(オステオインテグレーション)しない
骨質は個人差もあるうえに部位によっても様々です。硬すぎる骨の場合は過剰なストレスをかけないよう注意して埋入し、軟らかすぎる骨の場合はしっかりと固定できる術式やインプラントシステムを考慮しなければなりません。いずれも手術直後よりもしばらく時間が経過してから骨結合をしていないという状態がわかることが多いです。

5.軟組織(歯肉)不足
インプラント周囲は角化歯肉という動かない健康な歯肉が一定量必要です。口の動きによって引っ張られる可動粘膜がインプラント周囲に近い状態は歯肉の炎症を起こしやすくし、その結果歯肉退縮の原因となります。歯肉の形や色は前歯では審美的にも大きな影響があるので、近代インプラント治療では必要不可欠な成功要件となっています。

6.上部構造のトラブル
精密な方法で適合の良い上部構造を製作し、インプラントと上部構造を連結するアバットメントを含めて適正トルクでしっかり固定します。上部構造を接着剤で固定する場合は浮き上がりや接着剤のとり残しに注意し、ネジで固定する方法は緩みがないか定期的にチェックしなければなりません。
また、歯科インプラントには天然歯にはある歯根膜という緩衝材がないため、わずかなかみ合わせのエラーが骨結合や上部構造の破損や緩みに直結することが多いです。それを回避するためには、耐久性のある材質の上部構造を選択したり、インプラント特有の咬合調整を適切に行うことが必要です。

7.予後メンテナンスの重要性
歯科インプラントにも天然歯の歯周病と同じような「ペリインプラントタイティス」という周囲組織の炎症や骨吸収が起きる可能性があります。日常のセルフケアはもちろんですが、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを定期的に行い、自分では管理できない部分のクリーニングや、チェックを行う事をお勧めします。

トラブルの際の対応

歯科治療全般に言えることですが、治療をして終わりではありません。むしろその後のメンテナンスの方が重要であるとも言えます。なので、歯科インプラント治療を行うクリニックを選択する際は、治療終了後の予後メンテナンスまでサポートしてもらえるかどうかなどもチェックポイントです。
残念ながら治療途中や終了後のトラブルで担当歯科医院が適切な対応をしてくれなかった場合は、大学病院や近隣の歯科インプラント経験の豊富な医院で相談する事をお勧めします。




・・・これは、まだ途中ですが、とあるところに出す原稿の一部です。
昨晩のインプラントトラブルのニュースを見て不安に思われている患者様も多いと思います。そして偶然にも本日2名のトラブルの患者様が来院されました。非常に残念ですが、現実にトラブルはあります。そんなことでインプラント治療の信頼が損なわれるのは残念なので急遽掲載いたしました。
まだ途中ですので乱文乱筆失礼いたします。

医療法人京和会KU歯科グループ 
理事長 梅田和徳



posted by Dr.K at 19:52| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

シンガポールで講演

おはようございます。
東京は快晴で気持ちのいい土曜日です。
昨日の渋谷本院はインプラントオペが3ケースのあと軟組織移植と、大変忙しい一日でした。

終了後は二つの打ち合わせがあり帰宅は深夜1時過ぎ。クタクタで帰宅しましたが数時間しか寝る事はできず、私の現在地は羽田空港国際線ターミナル。これからシンガポールに出発します。


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大阪の中島先生とのジョイント講演はとても楽しみです。インプラントリカバリー、骨造成、そして審美インプラント治療の最新プロトコールについて講演させていただきます。

出発は6時25分。

では、いってきます。






posted by Dr.K at 05:53| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月21日

インプラントトラブルA

最近「インプラント治療時に度重なる追加費用を請求された」という相談を耳にします。もちろん生体に対して行う医療行為ですから、結果が全て同じではありませんし、想定外の事が起きる事もあります。しかしそれも常識の範囲内の話。

広告で「1本〇万円」とうたっていて実際に来院すると「あなたのケースでは無理」。治療がスタートした後に「移植が必要なので追加費用がかかる」。こういったことで信頼関係をなくし大きな社会問題になっているようです。

精密診断・治療計画の提案がきちんと行われ、患者様の求めるゴールと担当医の提案するゴールに違いがなければ大きな想定外の事態が起きる可能性は低くなり「いきなりの追加費用」ということはないと思います。治療前のカウンセリングできちんと、「追加オプションが出る可能性」までお伝えできると思うのです。

そういう意味でも「精密診断」の重要性は高いです。

2011081910320001.jpg

事前情報が多ければ、ピンポイントで患部を攻めることができます。

つまり、

傷口がちいさくなる

ということです。

その結果、痛みや腫れはちいさくなり、
ストレスの小さな処置ができるのです。


posted by Dr.K at 10:29| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月14日

インプラントトラブル

インプラント治療は誰が行っても同じ結果にはなりません。

人工歯根と骨の直接的な結合であるオステオインテグレーションは強固で、
天然歯にはある歯根膜という緩衝材はインプラントにはありません。
つまり、ちょっとしたかみ合わせのエラーが大きな問題になるので、
最終的なかぶせ物の精密度や材質の選択なども非常に重要になります。
また、歯周病のような炎症が起きた場合の対応も非常に難しく、
専門的な知識やテクニックを持ったメンテナンスが必要となります。

「そんなに怖いものはやりたくない」という方もいるでしょう。
しかし、適切にインプラント治療が口腔内で機能すると、
入れ歯やブリッジでは味わうことができないQOLを獲得することができます。

DSC_1485.JPG

たくさんの方からの期待が大きいインプラント治療ですが、
リスクが全くないということではありません。
日本国内でもたくさん行われるようになったインプラント治療でありますから、
その分、問題やトラブルも徐々に増えてきました。

昨年夏に東京ミッドタウンで開催された「インプラントトラブルカンファレンス」。
「インプラントのトラブル」という初めてテーマのシンポジウムは参加者1000名以上。
私も「口腔外科セッション」で講演させていただきまして、当医院に来院されリカバリー
したケースを3ケース発表させていただきました。

TV番組も週刊誌も、期待が大きなインプラント治療に警笛を鳴らしはじめました。
私はとてもいいことだと思います。
まるでバーゲンの様にどこで購入しても同じ商品の様に安売り広告が氾濫したり、
全体解決はおろか基本治療を全くせずにインプラントしか行わないという無責任治療。
あってはならない事故やトラブルも人間ですから起きてしまうのも現実です。

いい事も悪い事もきちんと情報公開し、安全で適切なインプラント治療が行えるように…。
過去に当医院で対応したインプラントトラブルについて情報公開していきたいと思います。
それは決してインプラント治療を否定するものではなく、全ての患者様が
安全に口腔機能回復の為のインプラント治療が正しく行えるようにということです。



posted by Dr.K at 19:59| インプラントトラブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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