2010年09月24日

インプラントの失敗やトラブルB

回りくどい言い方をしていますが要するに…、

自然発生的なトラブルもあれば、人為的な原因のトラブルもありえる

ということだ。

技術不足や経験不足などはもちろん、最初の診断治療計画の段階でのミスが多い。
器具や道具を過信し本来起こすはずのないようなトラブルが起きたり、自分の実力以上の処置を行ってうまくいかなかったり…。アンバランスな咬合負担でインプラント埋入本数やポジションを決めたり。本当に様々である。

先日、ある人に質問された。
その内容は、私がフォローした他医院でのインプラントケースについてだ。
正しい方向に入っていなかったインプラントの先端は頬側に突きぬけ、歯肉がひどい炎症を起こしているにもかかわらず2次オペまで終了し、今にも上部の被せ物を作るところで患者様が転院されてきた。舌側に突き抜けるほどの大問題にはならないまでも、このまま上部構造を装着したとしても、炎症がなくなることは残念ながらない。という判断と患者様の希望で、インプラントを撤去し、やり直しを行ったのだ。
質問したのは残念ながら経験の浅い方か、失敗やトラブルがないことにしたい先生や業者さんたちと思われ、そのCT画像を見て当たり前にわかることを読み取ることができず、的外れの質問だった。おそらくインプラント治療の失敗やトラブルを公表して、一般の方々へのインプラントの信頼をなくすなという私への警告だったのではないかと思う。

はっきり言って論外です。

長々説明しているように、インプラント治療は誰がやっても同じ結果にはならないことは明白。
しかも、そのことはおそらく大半の一般の方が気づいてきていると私は思います。
激安インプラントに飛びついた時代から、自分の身体に安心安全なものをという時代にスイッチしてきていると思うのです。これは様々な場面で感じます。
そんな一般の方が当たり前に知っていることを、「インプラント治療は誰がやっても安心安全」という間違ったインフォメーションを出すのはどうかと思うのです。

正直に、

インプラント治療に限らず歯科治療全体は、担当する術者の考え方や治療技術によって、とてつもなく大きな差が結果に現れる

と、言って欲しい。

そして、そうならないためのヒューマンエラーをなくすための器具器材と、使う側の教育を同時進行で行い、本当の意味での安心安全なインプラント治療を提供できたらと思います。

心あるインプラントメーカーや関連企業は、最近新たな角度のセミナーや講演会を行っている。

インプラントのトラブルに対しての対応
高齢者のもつ合併症の注意点
スタッフ向けのインプラントマネージメントセミナー


などなど…、インプラント埋入セミナーだけでなく、その後のインプラントの付き合い方をテーマにした内容が増えてきているのです。

私ごときが偉そうな事を言ってますが、上辺のいいことばかりでなく欠点もきちんと説明して、患者様に比較検討して選択してもらうことが大切だと思うのです。

ここは私のブログ。
あくまで独り言なのでご容赦ください。^^




posted by Dr.K at 00:13| インプラント治療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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