2010年08月25日

歯医者で遺伝子検査

ワールドビジネスサテライトで、「歯科医院で遺伝子検査」を行う特集が放送された。
そういえば、先日私の医院にもセミナーの案内が届いていたなあ…。

口腔内粘膜を擦り取り検査センターに提出。
数日後に、もともと自分の持つ様々なリスクを知ることができるというわけだ。
例えば、両親を癌でなくしているので自分自身にそのリスクはあるかどうかを、この遺伝子検査で知ることができるのだ。
検査で元々自身の持つリスクを知ることで、予防医療に大きく前進できる。
まさに、対処療法から予防医学への動き。
すばらしい。

当医院ではかなり前から、「3DS」を取り入れている。
「3DS」とは、「デンタル・ドラッグ・デリバリーシステム」の略。
唾液から歯周病や虫歯になるリスクを知り、口腔内のバイオフィルムという膜を除去し、強制的に細菌数を減らして疾患リスクを減らしていく方法である。
これは、今回の遺伝子検診とは少し違う。

番組内でもコメントしていた方がいましたが、歯科医が安易に検査結果を患者様に伝えることなど、様々な部分で慎重にならなければならないと思いました。その検査結果が、生命保険加入時の診査に影響したり、結婚相手の将来の健康リスクを知ることができたり、いろいろな部分でデリケートな内容だからだ。究極の個人情報ですよね。
更に、検査結果の伝え方も重要である。
伝え方によっては、精神的なダメージを与えかねない。

しかも、遺伝子検査でわかるのはあくまで可能性。
例えば癌なんかは、先天的原因はたったの5%に過ぎない。
残りの95%は、ストレスやウィルスや生活習慣などの後天的原因がほとんど。
口腔内も同様で、元々唾液や歯質がいい人でも、メンテナンスが悪ければ問題は起きますからね。

そんなことからも慎重にならなければならないと改めて思いました。
でも、興味は大大大です。
クラブの先輩に、この分野の第一人者がいるので聞いてみたいと思います。^^



posted by Dr.K at 23:52| 歯のよもやま話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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